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バーク『フランス革命の省察』(50)民主主義は堕落形態

Until now, we have seen no examples of considerable democracies. The ancients were better acquainted with them. Not being wholly unread in the authors who had seen the most of those constitutions, and who best understood them, I cannot help concurring with their opinion, that an absolute democracy no more than absolute monarchy is to be reckoned among the legitimate forms of government. They think it rather the corruption and degeneracy than the sound constitution of a republic. (今まで、私達は注目に値する民主主義国を1例たりとも目にしたことがありません。古代の人々はそれらにもっと通暁(つうぎょう)していました。これらの国制を最も多く見たことがあり、最もよく理解していた著者を全く読んでいないわけではありませんが、絶対的民主主義は、絶対王政と同様に、正当な政治形態の中に加えるべきでないという彼らの意見に私は同意せざるを得ません。彼らは、それを共和国の健全な国制というよりも、むしろ腐敗と堕落だと考えているのです)― cf. 半澤訳、 p.  かつては、民主主義が、しばしば一種の堕落形態だと否定的に見られていたということは確認されてよい。 Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed it has been said that democracy is the worst form of Government except for ...

オークショット「保守的であるということ」(18)【最終】秩序を乱さぬ範囲内の自由

秩序は課すが各人の企てについては指図することのないような規則が、つまり義務を集約することによって各人が喜びを追求する余地を残しておくような規則が、価値あるものだ(オークショット「保守的であるということ」(勁草書房)、p. 233)  秩序を乱さぬ範囲内の自由ということである。互いの自由と自由が衝突するのを避けるために、あるいは、強者が力付くで弱者の自由を奪うなどというようなことがないように、最低限の<規制>があるのである。 政治とは若者には適していない活動であり、その理由は、彼らの欠点にあるのではなく、私が少くとも彼らの美点だと考えているものにある、ということである。  こうした政治の様式において必要とされる、中立性を保とうとする気持ちについては、それを獲得ないし維持するのが容易であるかのように見せかける着は、誰もいない。自分自身の信条や欲求を抑えること、物事の現在ある姿を認めること、自分の手の中にある物の釣り合いを取ること、嫌なことに対して寛容であること、犯罪と倫理的な罪とを区別すること、誤りへと導かれそうに見える時でさえ形式性を重んずること、これらのことは成し遂げるのが困難であり、またそれらは、若者の中に成し遂げられているのを見出すことができないものなのである。(同、 pp. 234-235 )  血気盛んな若者は、自由を謳歌することに夢中で、自由を制御して秩序を乱さぬようにしようなどというところにまで気が回らない。 若い時期というのは誰の場合でも、1つの夢であり、喜びに満ちた狂気、甘美な唯我論である。そこでは、形状とか価格とかが固定されてしまったものは1つもなく、あらゆるものが可能性の中にあり、そして我々は信用貸しを受けて幸福に暮らしている。守るべき義務は何もなく、貸し借りを清算する必要もない。予め特定されているものは何もなく、あらゆるものはどのようにでもすることができる。 世界とは、我々がそこに自分自身の欲求を映し出そうとする鏡である。激烈な感情の魅力には、逆らうことができない。我々は若い時は、世界に対して譲歩しようとしない傾向があり、自分の手の中にある物の釣り合いを――それがクリケットのバットでなければ――決して取ることはない。我々は、自分の単なる好みと好意的な評価とを区別しようとはせず、切迫性を重要度の基準としているし、また我々は...