10月放送のNHKEテレ『100分de名著』でアーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』(The Old Man and
the Sea)が取り上げられた。が、番組内での都甲幸治(とこう・こうじ)早稲田大学教授の解説を聞いて、どれくらいの人がこの小説をなるほど<名著>だと確認できたであろうか。疑問に思ったのは、『老人と海』の「主題」(theme)が何か説明されなかったことである。これでは『老人と海』がなぜ<名著>と称されるのかについて分かるべくもない。ともすれば、ノーベル賞作家ヘミングウェイの作品であるから<名著>なのだろうなどという話にもなりかねない。そこで今回『老人と海』の<名著>たる所以(ゆえん)を私なりに探りたいと思った次第である。
Is it just or reasonable, that most voices against the main end of government should enslave the less number that would be free? more just it is, doubtless, if it come to force, that a less number compel a greater to retain, which can be no wrong to them, their liberty, than that a greater number, for the pleasure of their baseness, compel a less most injuriously to be their fellow-slaves. They who seek nothing but their own just liberty, have always right to win it and to keep it, whenever they have power, be the voices never so numerous that oppose it. -- JOHN MILTON, The Ready and Easy Way to Establish a Free Commonwealth (政府の主要な目的に反対する大部分の声が、自由であるはずの少数派を隷属させることは、正当なのだろうか。強制することになるとしたら、少数派が、多数派に彼らの自由を、何の間違いでもないかもしれないが、保持することを強制することの方が、多数派が、自分たちの卑しさの喜びのために、少数派に最も不当なやり方で自分たちの仲間の奴隷になることを強制することよりも、疑いなく公正である。自分自身の正当な自由しか求めない人々には、それに反対する声が決して多くはなくとも、権力を持つときはいつでも、それを獲得し維持する権利がある)―― ジョン・ミルトン ★ ★ ★ 市場によるすべての個人を超えた非人格的規律によって支配される秩序を選ぶか、それとも少数の個人たちの意志によって支配される道を選ぶか、この二者択一以外のどのような可能性もわれわれ...
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